旅客自動車業の田名交通(相模原市中央区田名)は10月19日、同区宮下の自動車整備工場でタクシーのお絵かきイベントを開いた。田名小学校の特別支援学級で学ぶ児童ら9人が、相模川のこいのぼりや的祭(まとまち)など、田名の四季を車体に描いた。
今回のイベントは、設立50周年を迎えた同社の記念事業の一環。石井貴之社長が「地域に支えられてきた恩返し」と、田名小の井村勉校長に持ち掛けた。
15色で描かれた鮮やかなペイントは、乾いてクリアーで保護した後、車体全体を写せるスキャナーで記録。事故などで車体が損傷した場合、データを元にラッピングフィルムで復元できる。
同車両は30日の全校集会で披露され、田名地区を中心に市内で走行している。廃車になるまで使用され、同校の意思に応じて寄贈される。
石井社長は「地域に密着して営業している。地元を走るタクシーとして、親しみを持ってもらいたい」と話していた。
(2015年11月10日号掲載)