中島建設と協力会社で組織する安全衛生協力会は10月28日、相模原市内のホテルで「第43期総会」を開いた=写真。同社の社員や協力会の会員など、約75人が安全な現場づくりを誓った。
総会の議事では、事業計画案と予算案の2議案を審議し、出席者の全会一致で承認した。43期の事業計画で「無事故・無災害の達成」「施工管理体制に基づく労務安全衛生活動の推進」の2方針を柱とする。
具体的には、安全パトロールや研修・講習会のほか、相模川クリーンアップ作戦などの地域活動も行う。また、安全衛生面で必要な物品や、管理面で合理化に役立つものを調査・選定する。
秋森三男会長(秋森鉄筋代表取締役)は、あいさつで旭化成建材のデータ改ざんに触れ、「下請けに打設前の報告を義務付けるべき」と提案。また、わが国の労災発生件数が世界の上位に入ることを指摘し、「10分間に1回の頻度で発生している。憂慮しなければならない」と話した。
また、中島一弘名誉会長(中島建設代表取締役社長)は、「前期が無事故無災害だった」と報告し、「作業現場の安全性が向上すると、ほかの現場も安全だと思い込んでしまう。思いがけない事故やけがになる」と警鐘を鳴らした。
(2015年11月20日号掲載)