海老名市の酒造会社「泉橋酒造」は、相模原市で育てた酒米・山田錦で作った純米酒「望地河原(もうちがわら)=写真=」を発売した。酒米の収穫から、醸造、販売まで行う、「農業の6次産業化」を実現した。
同社は1996年から、「酒造りは米作りから」と海老名・座間の両市で酒米を栽培。契約農家の水田も含めて25ヘクタールの農地で、減農薬の安全な酒米を製造している。
「望地河原」は、手作業で天然の酵母生を育て、酒母(酛)から造る伝統的な「生酛造り」。精米歩合70%のやや辛口で、「米のうまみが広がる、ふくよかな味」が特徴だ。
同酒は、ボーノ相模大野ショッピングセンター(相模原市南区相模大野)の物産店「サガミックス」などで販売。1升瓶(1・8リットル)が3456円、4合瓶(720ミリリットル)が1728円となっている。
橋場友一社長は「相模原で栽培した米で造った酒を飲んでもらうことで、地域の農業再生に貢献できれば」と話している。
(2015年12月1日号掲載)