日相印刷(相模原市南区麻溝台)はことしから、中学生向けに「実践的な職場体験」を導入した。学校紹介づくりを通して商業印刷のイロハを学ぶもの。4校からオファーがあり、手法が評判を呼んでいる。
狙いは3日間の仕事を通して、自分と向き合ってもらうこと。また、業界に関心を持つ若者を育成することで、将来の人材確保につなげようという考え。
同社の職場体験では、3日間かけて本格的な学校紹介のパンフレットを作成する。企画書や原稿など、作品が完成するまで作成した書類はすべてファイルにとじて贈呈される。
文具・オフィス用品の菊屋浦上商事(相模原市中央区相模原)では、商品であるポストイットを使った会議手法や、店内ポスターの制作などの中学生向け職場体験を行った。市教育委員会とも連携し、市内公立中学校で行われる「職業講和」にも取り組みをいかしている。
今回は市立上溝中学の2年生を3日間受け入れた。生徒たちは、同社がテレビ番組に出演した映像などを観た後、スリーエム・ジャパンの担当者によるポストイットを使った会議手法「ミーティング・ソリューション」を体験。テーマは「職業講和で聞きたいこと」。12月に同中学の1年生を対象に、市内の企業経営者が仕事について授業する「職業講和」で聞きたいことを出し合った。 (2015年12月1日号掲載)