橋本駅周辺、京王線の駅舎移設も/推進会議が要望書提出


橋本駅の改札口位置のイメージ図

橋本駅の改札口位置のイメージ図

 2027年のリニア中央新幹線の駅設置などにともない、橋本駅周辺のまちづくりについて検討する「橋本駅周辺まちづくり推進会議」(原正弘会長)は12月10日、これまでの検討結果をまとめた要望書を加山俊夫市長に手渡した。京王線橋本駅舎の移設や、幹線道路網の充実などを要望した。

 要望事項は、全部で7項目。そのなかで「京王線の駅舎を移設し、交流・にぎわい軸上に改札口を設置する」とした。

 現在、リニア駅は県立相原高校敷地内の地下3階にホーム、地下2階に改札口が計画されている。高低差を除いても、リニア改札口から、JR線の改札口まで直線で約200㍍、京王線の改札口までは約300㍍離れている。リニアと在来線、特に京王線との乗り換え動線が長いことが懸念されていた。

 そのため、現在は高架でカーブしている京王線の線路を直線で相原高校敷地内に引き込み、JR線駅とリニア駅の真ん中に京王線のホームを移設する検討案があることが、同推進会議の関係者の話でわかった。

 これにより駅前空間である「広域交流ゾーン」にリニア、京王線、JR線の改札口が直線的に配置され、乗り換え利便性の向上と、にぎわいの創出を図れるという。

 また一方で、同推進会議は「(京王線)駅舎の移設により、まちが分断されないよう、駅とまちが一体となった開発を推進すること」を要望した。

 このほか、「増加した交通が生活道路に流入しないよう、幹線道路網の充実」「駅南北自由通路の拡幅」「駅前広場などの整備」「まちづくりのコンセプトを明確にした施設配置や企業誘致」などを要望した。

 同推進会議は、自治会や商店街、市民組織などの地域住民が主体となって、14年7月に発足。橋本駅周辺の駅前空間のあり方や、駅南北の回遊性などを検討していた。 (2016年1月1日号掲載)

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