遠藤利明五輪相は12月16日、2020年東京五輪でセーリング競技の会場となる藤沢市の江の島を視察。湘南港港湾管理事務所(湘南港ヨットハウス)を訪れ、周辺の課題を確認した。
遠藤五輪相は、黒岩祐治知事や鈴木恒夫藤沢市長、日本セーリング連盟の河野博文会長らと湘南港全体が見渡せるヨットハウスの展望デッキに上った。県職員からパネルで、周辺施設や地理的条件の説明を受けた。
黒岩知事は、交通渋滞の回避手段や停泊する船舶の一時収容場所の確保を指摘し、「大会中は定置網を外す必要があるため、漁業者との調整や補償が課題になる」と訴えた。
遠藤五輪相は次に、横須賀市が誘致するナショナルトレーニングセンター(NTC)拡充施設の候補地を訪れ、吉田雄人横須賀市長から説明を受けた。
湘南港ヨットハウスは昨年6月にオープン。建設は相模原市内の谷津建設が施工した。特徴的な形状の屋根は、湘南港の新たなシンボルとして期待されている。 (芹澤 康成/2016年1月1日号掲載)