圏央道、東北道の接続で期待/県が観光キャンペーンも


桶川北本―白岡菖蒲間の菖蒲PA

桶川北本―白岡菖蒲間の菖蒲PA

 首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の桶川北本インターチェンジ(IC、埼玉県桶川市)―白岡菖蒲IC(久喜市)が昨年11月に開通した。東北、関越、中央、東名の各高速道路が直結し、流通や観光など、経済効果に期待が高まっている。

 都内の主要道路や首都高の渋滞を回避できるため、配送の効率化などが期待される。また、相模原市など沿線の自治体に、大型物流施設や配送センター、製造業の進出が進んでいる。

 観光面での期待も大きい。先月13日には、神奈川県、栃木県、日光市の3者が、菖蒲パーキングエリア(埼玉県久喜市)で神奈川・栃木両県の観光交流を促進するため、キャンペーンを展開。利用者に観光パンフレットなどを配布した。

 圏央道相模原IC(相模原市緑区小倉)から日光道日光IC(栃木県日光市)までの所要時間が約210分から約130分に短縮された。輸送ルートが確保されたことで、首都圏へ名産品を売り出そうという動きも強まっている。

 年末に相模原市から栃木県へ帰省した会社員は「都内の交通渋滞を回避でき、時間や料金などの負担が減った。ビジネスや観光の交流に期待したい」と話していた。
(2016年1月10日号掲載)

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