東京商工リサーチ(TSR)横浜支店によると、自動車用溶接治具・設備の設計を手掛けるラム・インターナショナル(相模原市南区大野台)が、2015年12月25日に事業を停止し、事後を弁護士に一任したことが分かった。負債総額は25億7086万円(14年12月期ベース)。
TSRによると、相模原市内の企業のなかでは、今年度で最大の負債総額としている。
ラム・インターナショナル日本は2001年設立。中国などの関連会社で製造した治具・検査ロボットを国内外の大手自動車メーカーに納入。14年12月期決算では売上高12億円を計上していた。しかし、同年の後半には円安の影響で1億8570億円の為替差損になるなど苦戦。こうしたなか、中国景気の減速や自動車メーカーからの受注減少にともない資金繰りが悪化し、租税公課の未払いが発生。金融債務の返済も困難となり、今回の措置になった。
(編集委員・千葉龍太/2016年1月20日号掲載)