相模原市の消防出初式が10日、同市中央区弥栄の淵野辺公園隣接地で行われた=写真。消防職員や消防団員など約1000人のほか消防車両なども集結し、防災への士気を高めた。
加山俊夫市長は「防災・減災に向けた即効性のある対策が急務となっている。市民の命や財産を守る消防への期待は、ますます大きくなっている」とあいさつ。
三菱重工業相模原製作所(相模原市中央区田名)などが設置する自衛消防隊も参加。屋内消火栓を迅速かつ的確に操作し、炎に見立てた的に向けて放水した。
団体演技では、消防団員が江戸時代の町火消しを思わせる衣装で、和太鼓やしの笛などの演奏に合わせ唄をうたう「消防八木節」を披露した。「腕用ポンプによる放水」などの伝統演技に、市民から多くの拍手が贈られた。
会場は家族連れなど市民約1万人が会場を訪れ、演技を観覧した。消防職員だった同市中央区の男性(75)は「地域を守る男たちの晴れ姿だ。市民として、活躍を応援していきたい」と話していた。
(2016年1月20日号掲載)