相模原市内の文化人や経済人の有志が集まり、相模原を文化の街として盛り上げようと8日、交流会「文化の集い」が開催された。相鑑舎の橋本欽至代表理事らが企画。同市緑区のHKラウンジで式典が開かれ、市内の文化人や経済人など約70人が出席した。
同会は 絵画や版画、写真、彫刻、陶芸、映画、音楽など多様多種の芸術家が名を連ねる。分野の垣根を越えて文化人同士の親交を深めるとともに、経済や行政、政治との情報交換も行っていく。
具体的な事業は決まっていないが、複合的な芸術展やシンポジウムを開く計画。文化人の意見や要望を吸い上げながら、経済界が実現していく仕組みだ。
橋本氏は「文化人がバラバラでは、エネルギーが足りない。交流を深めてもらい、文化の力で明るい街にしたい」と意気込む。
また、写真家の江成常夫氏(九州大学名誉教授)は「文化人だけでなく、経済界や行政など垣根を越えることで、文化の発展にとって大きな力になる。文化都市の大きな後ろ盾になってほしい」と期待感を募らせた。
発起人は橋本氏と江成氏のほか、遠藤彰子氏(武蔵野美術大教授)、上條陽子氏(相模原芸術家協会会長)、田澤伯堂氏、成田禎介氏、小山内清弦氏(市文化協会会長)の同市を代表する文化人が加わっている。
(2016年1月20日号掲載)