相模原市の広域交流拠点整備計画検討委員会が1月29日、相模原市緑区橋本のソレイユさがみで第3回会合を開いた。相模原・橋本両駅周辺地区の素案を総合的に検討し、今月15日に答申案を策定する。
橋本駅周辺地区の対象区域は、橋本駅を中心とする120ヘクタール。特に駅南口は2027年におけるリニア中央新幹線の開業を見据えたまちづくりを目指す。
乗り換え動線に関する計画では、京王相模原線ホームの移設を検討している。改札はJR橋本駅南側の広域交流ゾーン内で検討しており、リニア改札、JR改札と直線上に配置する計画。
相模原駅周辺地区では、JR相模原駅を中心とする約660ヘクタールが対象。特に在日米陸軍相模総合補給廠(しょう)の一部返還地(約17ヘクタール)について、▽商業▽交流▽業務・行政・文化創造―の3機能を配置した新市街地を形成する。
東京都多摩市の唐木田駅から延伸が構想されている小田急多摩線は、町田市の小山ガ丘バス停付近に計画されている新駅を経由。相模原の新駅はJR駅東側の地下で検討を進めている。
JR横浜線は矢部駅から橋本駅までの約3・7キロメートル区間を地下化、または高架化する「連続立体交差」を計画。6カ所の踏み切りを除去することで、渋滞の解消を図る。
検討委員会は今月15日に最後の会合を開く。その後、市民の意見を反映させるため、意見公募(パブリックコメント)を実施する。
(芹澤 康成/2016年2月10日号掲載)