KDDI、業務集約し即日配送も/相模原の物流施設に拠点


KDDI施設が入居する「ロジポート橋本」

KDDI施設が入居する「ロジポート橋本」

 通信大手のKDDI(東京・飯田橋)は1月27日、相模原市緑区大山町のロジポート橋本内(5万0400平方メートル)に「KDDI東日本物流センター」を開設。入荷から出荷までを一括して賄うことで、即日配送を可能にした。

 新設の物流センターは、クロネコヤマトのヤマトロジスティクスが提供するクラウド型のピッキングシステム「FRAPS(フラップス)」を導入した。通信回線で管理されたパレットが、ピッキングから梱包まで自動で送られる。

 これまで複数拠点から発送していた商品を一カ所に集約することで、従来から約30%効率化。将来的には、東名阪エリアまで即日配送ができる仕組みを構築する。

 取り扱う商品は、携帯端末やアクセサリーなどで、関東圏内の拠点47カ所からauショップに出荷していた。年度内に13カ所に縮小する予定。

 同社が昨年12月にサービスを開始した携帯利用者向け通販サイト「au WALLET Market」の商品は、取り扱いを検討している。鮮度や温度の管理が必要なものは、ヤマトの厚木ゲートウェイ(愛川町)と連携していく。

 KDDIの田中孝司社長は「大量のものをリアルタイムに配送できることで、ものが自動的に動く仕組みを構築できた」と話した。
(2016年2月10日号掲載)

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