中島建設(相模原市南区松が枝町)は昨年12月、ベトナム・ホーチミンに駐在員事務所を開設した。ASEAN(東南アジア諸国連合)の高まるインフラ需要に対応し、工場やオフィスビルの建設工事の受注を目指す。
駐在員事務所は、ベトナムや周辺国の情勢と事業機会を調査・促進などを目的とする。収益事業に直接携わることができないため、図面の作成などアウトソーシング的な役割を担う。
同社は、現地のノウハウを蓄積しながら、2017年度の現地法人を設立する方針。工事ごとに契約許可を取得する方式を採用し、収益事業にも乗り出すという。
同社が海外に進出するのは初めて。ASEAN諸国の著しい経済成長を見越したもので、民間事業の受注拡大を図る。
営業課の落合大輔課長は「ベトナムは情勢が安定している。国民性も日本人に近く、向上心があり勤勉」と話す。
(芹澤 康成/2016年2月20日号掲載)