新分野進出を目指す企業を支援する「かながわビジネスオーディション2016」がこのほど、パシフィコ横浜(横浜市西区)で開かれた。相模原市内から2社が進出し、ウイングベース(同市中央区相模原)が「奨励賞」を受賞した。
県内外から60件の応募があり、事前審査を通過した14事業者が資金調達やビジネスパートナーを求めて提案した。審査期間にブラッシュアップセミナーへ参加することも可能で、プロジェクトの実現性をより高めることができる。
ウイングベースの提案は、携帯電話やスマートフォンのボタン1つを押すだけで、身近な危険箇所の情報を配信する「ボウサイノハコ」。ユニークさと成長性が評価された。
仕組みは、携帯端末に搭載された全地球測位システム(GPS)を利用し、現在位置の標高や海や河川、火山などまでの距離を表示する。過去の災害情報や防災無線も受信できるという。
代表の福本塁さんは「相模原や愛川を中心に、全国に普及させるため行政機関と連携を取る。全国の模範となるビジネスにしたい」と話した。
惜しくも受賞を逃したインクループ(同市中央区中央)は、日本の伝統工芸品を海外で販売する方法を提案。名前や好きな言葉などを漢字に置き換え、毛筆などでラベルに書き込むサービスを考案した。
(2016年3月1日号掲載)