相模原市広域交流拠点整備計画検討委員会(会長・岸井隆幸日本大学理工学部教授)は3月3日、同計画を加山俊夫市長に答申した。「未来を拓く さがみはら新都心」を掲げ、「首都圏南西部全体の成長を目指す」という大型開発の骨格が示された。
同計画は、橋本・JR相模原両駅周辺地区の広域交流拠点の整備指針となる。リニア中央新幹線(東京―名古屋間)が開通する2027年を見据え、周辺の土地利用や交通ネットワークの形成などを盛り込んだ。
橋本駅周辺地区は南口前にリニア駅の建設が検討され、優先的に開発を進める。広域交流、複合都市機能、ものづくり産業交流の3つのゾーンのほか、京王相模原線の駅移設も検討している。
岸井会長は「両地区の個性を生かし、相乗効果を狙うべき」と指摘した。
加山俊夫市長は、同計画を「命題」として位置づけ、「地方創世のシンボルとする」と、事業の推進に意欲を見せた。
今後のスケジュールは、計画案をまとめた上で市民から意見を募集。今夏をめどに、具体的な整備計画を策定する。
(芹澤 康成/2016年3月10日号掲載)