栗の里、自家製飲料で日本一/梅ドリンクを一万杯提供


オーナーの意思を受け継ぐ神谷さん

オーナーの意思を受け継ぐ神谷さん

 笹生農園栗の里相模大野店(相模原市南区上鶴間本町)の梅ドリンクがこのほど、「自家製ドリンクの年間提供数日本一」として認定を受賞。2015年1月1日から12月31日までの一年間で、1万0950杯が来店者に飲まれた。

 ほのかな酸味と自然な甘さの「笹生のウメ~ドリンク」は、オーナーの笹生昌春氏が主力商品のハンバーグに合う飲み物として開発。05年に提供を始めて以来、老若男女から親しまれている。

 栗の里は創業当時、果樹園を営む農業法人で、栗や梅、ゆずなどを育てていた。庭に残された木から落ちた「実」を見て、笹生氏が「何とか活用できないか」と考えたのが製品化のきっかけ。

 梅の木は、先代夫妻が手塩にかけて育てたため、樹齢約50周年になる。完熟して自然と落ちた実を網で回収し、毎年80キロ~100キログラムを収穫できるという。

 作り方にも、笹生オーナーの「食の安全・安心」へのこだわりが光る。合成保存料や着色料などを加えず、裏ごしをした梅の実と砂糖、水などで作っている。

 同店の経営を任されている神谷大樹マネージャーは「今回の受賞の決め手は、安全へのこだわりがお客さまに評価されたことだと思う。先代やオーナーが大切にしてきたものを次の世代に引き継いでいく」と意気込む。
(2016年3月10日号掲載)

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