搬送設備メーカーのエヌ・アイ・シー(相模原市中央区水郷田名)は、システムメンテナンス事業を強化する。取引先の設備投資が持ち直さず、搬送設備の納入が伸び悩むため、同事業でカバーするのが狙い。
メーカーならではの技術力を生かし、メンテナンス面でも差別化していく。同事業の売上高構成比率を、3年後をめどに11年度実績の3割から6~7割に引き上げる。同社は企業の物流センター向けに、作業用の搬送システムなどを手掛けている。
同社によると、搬送システムの一般的なメンテナンス業者ン場合、修理時に交換する部品をメーカーから取り寄せるため、時間が掛かってしまう。
その点、同社では、自社で部品を製作できるため、比較的短時間でメンテナンスを可能にするという。しかも、最低限の部品しか交換しないので、顧客にとってはメンテナンス費用の削減につながる。