今年9月に開催される「さがみ湖野外バレエフェスティバル2016」を盛り上げようと、キックオフイベントが3月5日に県民共済みらいホール(横浜市中区)で開かれた。神奈川をバレエ発祥の地として発信し、文化の発展を目指していく。
(芹澤 康成/2016年3月20日号掲載)
第1部は、「日本バレエの母」と呼ばれるエリアナ・パヴロバ(邦名・霧島エリ子)の半生をまとめたスライドを上映。鎌倉の七里ヶ浜に日本初のバレエスクールを開設し、日本軍の慰問中に病死するまでの42年間を4章立てで説明した。
第2部のシンポジウムでは、黒岩祐治県知事や日本オペレッタ協会の吉野勝恵副理事長(アトリエヨシノ社長)、イルギス・ガリムーリン氏(露国立モスクワクラシックバレエ団)らがパネリストを担当。日本バレエの今後などについて、意見を交わした。
最後は、セェリ・バレエ・シアター(相模原市中央区田名)による「くるみ割り人形(一部抜粋)」が披露された。約20分の公演だったが、総勢17人が華麗でしなやかな踊りを見せた。
さがみ湖バレエフェスティバルは9月18・19日の2日間で、県立相模湖公園で開かれる。