神奈川県工業協会の相模原支部会(支部長・村山忠雄マーク電子会長)はこのほど、工場施設見学会を開いた。マーク電子(相模原市緑区橋本台)を訪れ、新設の「研究開発施設」や医療機器組み立てラインなどを視察した。
見学会は、新分野へ進出した企業の意見や施設を視察し、会員各社が経営改革の方策を考えることが目的。今回はCMC(若手経営者、後継者)との合同開催で、約35人が参加した。
目玉は、2015年11月末に完成した研究開発施設「R&Dイノベーションセンター」。医療機器や放射線測定機器を製造し、自社製品の開発を目指す同社の中核的施設だ。
1階は、環境試験エリアやイマジネーションルームなどを設けた。電磁シールド試験や恒温恒湿試験に対応する。
3階の設計開発室では、同社の目標「自社製品の開発」の要となる3Dプリンターを見学した。参加者から使用できる素材や完成までの時間など、さまざまな質問があり、関心の高さが伺えた。
小山正信社長は「高度な情報伝達技術で、状況は世界規模で目まぐるしく変わる。この先、50年、60年を見据えた企業戦略が求められ、新たな研究施設を建設した」と話した。
(2016年3月20日号掲載)