「橋本デザイン会議」発足/デザインで地域活性化


正副受賞者(前列)を囲んだ記念撮影

正副受賞者(前列)を囲んだ記念撮影

 学生向けデザインコンペ「HDMバイタリゼーションデザインアワード」の公開選考会が3月18日、アートラボはしもと(相模原市緑区大山町)で開かれた。中小企業が抱える悩みや課題を若いクリエイターのデザイン力で解決し、地域を活性化しようという試み。

 同コンペは全国の学生クリエイターが対象。市内企業4社から寄せられた5つのテーマに沿って、製品や取り組みのデザインを募集した。

 応募企業が、約3件の作品から1件ずつ優秀作品である「テーマ賞」を選出。最終プレゼンテーションでは、学生クリエイターが各社の代表らに、作品のコンセプトやデザインに凝らした工夫などをアピールした。

 最優秀賞は、クラフト(同区橋本台)の募集に応募した増永圭太さん(倉敷芸術科学大学)。「コーヒーブレイクをもっと楽しみたい」という同社の悩みに対し、「ねぎらい」の気持ちを育むコーヒーカップ「コボレ」を提案した。

 多摩美術大学の青野優さんは、さがみはら産業創造センター(SIC、同区西橋本)とクラフトから選ばれ、テーマ賞をダブル受賞した。SICのコーポレートフォントとして提案した「SIC KAWARABAN 2016」は、同社が定期発行する「SICかわらばん」などに使用される予定。
(2016年4月1日号掲載)

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