町田・相模原経済同友会は3月17日、相模原市南区上鶴間本町のホテルラポール千寿閣で第77回例会を開いた。ソニー元執行役員上席常務の蓑宮武夫氏を講師に招き、「人生は友だち力だ!」と題して講演を行った。
蓑宮氏は、経済同友会を「すばらしい仲間の集まりだ」と評価する。ソニーを退社後、志が同じ仲間とベンチャー起業家を育成・支援する企業を立ち上げた。「きらりと光る中小企業をサポートし、日本の活力にしたい」と意気込む。
ソニーでは創業者の故井深大と故盛田昭夫のもとで働き、両氏から経営哲学を学んだ。「世界ではじめてのものをつくる」の精神が出発点で、「千三つ(千のうちものになるのは三つ程度)」の考えがあると紹介した。
蓑宮氏は「重要なのは失敗から何かを学ぶこと」と指摘する。「失敗することでもっとも恐ろしいことは、次のチャレンジに気後れすることだ」と強調した。
講演後、井上博行副代表幹事(東京町田学園理事長)は「事業を興す者は、血の滲むような現場で活動しなければならない。先人たちの功績を称えたい」と感想を述べ、感謝の気持ちを表した。
(芹澤 康成/2016年4月1日号掲載)