国道16号保土ケ谷バイパスを高架化し、国道246号をまたぐ東名横浜町田インターチェンジ(IC)入り口交差点周辺の立体化工事が、今月末に完了する。2003年から完成までに13年間かかかったが、同IC交差点周辺の渋滞解消や沿道の環境が改善される見通し。 (芹澤 康成/2016年4月10日号掲載)
国土交通省川崎国道事務所によると、国道16号の町田市鶴間周辺では同ICや国道246号などとの交差が続き、慢性的な渋滞が発生。迂回で生活道路に流入する車両が増え、周辺の住環境も悪化していた。
町田立体は、同IC入り口付近から南町田北交差点までの2・1キロメートルで、全体幅員21㍍。片側2車線と両側に歩道を設け、排水効果の高い低騒音舗装を採用した。工事は、246号の鶴間高架橋の更に上を渡る陸橋を建設するもの。横浜側と相模原側から橋げたを送り出して橋脚に設置。最高地点で、地上からの路面の高さが約17メートルになる。
民間の調査結果によると、南町田北交差点から横浜町田ICまでの所要時間が8分から2分へ、6分短縮されるという。物流企業から「横浜町田ICへの所要時間の短縮に期待する。取り扱い量の増加、燃料費の抑制などの効果を見込んでいる」と、期待感が高まっている。