大和市、被爆クスノキ引地台に/2世苗木譲り受け植樹式


植樹式に参加した市民と大木市長(中央)

植樹式に参加した市民と大木市長(中央)

 長崎市への原爆投下で被爆したクスノキの種から育てられた苗木が、引地台公園(同市柳橋)に植樹された。世界平和や核兵器廃絶の象徴として、大和市が育てていく。

 親となった木は、爆心地から約800メートルウの山王神社にある2本。いずれも樹齢500~600年で、長崎市の天然記念物に指定されている。

 山王神社のクスノキは、被爆の影響で枯死しそうだったが、新芽を吹いて樹勢を回復させた。熱線の後遺症や虫害で倒木の恐れがあり、樹木医による治療が行われる。

 核兵器廃絶を目指す「平和首長会議」が、平和の象徴として加盟都市に寄贈している。大和市も種から育てた苗木を譲り受け、このほど植樹式を行った。

 植樹式には、大木哲市長、市平和都市推進事業実行委員会委員、昨年8月に広島市を訪問した「平和学習」参加者3人らが出席。大和スタジアムの前に植樹された苗木の根元に、シャベルで土を盛った。

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