ハシモトコーポレーション、印刷技術で多彩に表現


「ライトフォトグラフィ」の制作事例を紹介する橋本会長

「ライトフォトグラフィ」の制作事例を紹介する橋本会長

 美術印刷やサイン制作を手掛ける「ハシモトコーポレーション」(相模原市中央区宮下)は、新たなプリンターを導入したことで、多彩な色を表現できる印刷技術を確立した。芸術作品の複製や文化財保護などに活用していく。

 LEDの発光効果で背後から照らす「ライトフォトグラフィ」や店舗ガラスをフィルムで飾る「フィルムフォトグラフィ」のほか、壁紙や床を質感あるテクスチャーで飾る「ウォールフォトグラフィ」を提案している。

 特徴は、色の再現力の豊かさと適応媒体の広さ。白インクを使った2層、3層重ねて印刷することで、従来のプリンターより色を鮮明に出力する。

 これにより、透明なアクリル板やフィルムのほか、目地のある木材などでも色鮮やかな印刷が可能となった。金箔や銀箔を貼った紙を使うことで、「金屏風」の荘厳な風合いも再現できる。

 「文化財は公開されるたびに、劣化の危機にさらされる。精巧なレプリカを公開することで、リスク回避と経済性を両立できる」と担当者。

 橋本欽至会長は「コンビニの店頭や駅前の看板にLEDパネルでアート作品を展示すれば、いつでも、だれでも芸術を鑑賞できる環境になる」と話していた。

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