県総合リハビリテーションセンター、新福祉棟を開所/2機能集約で福祉を拡充


県総合リハセン内に開所した新福祉棟=厚木市七沢

県総合リハセン内に開所した新福祉棟=厚木市七沢

 県総合リハビリテーションセンター(厚木市七沢)の新福祉棟が5月7日、現センターの敷地内に開所した。

 福祉型障害児入所施設と障害者支援施設を兼ねた「七沢学園」、肢体不自由者や視覚障害者の自立を支援する「七沢自立支援ホーム」が入居する。

 特徴は、個室化でプライバシーの確保や感染症の予防などに配慮。また、児童エリアを小規模ユニット化することで家庭的な環境を再現し、細やかな支援を行う。視覚障害や肢体不自由など、さまざまな障害に対応した訓練室を整備した。

 規模は、鉄筋コンクリート造3階建て、延べ約7356平方メートル。入所者数は110人で、既存棟の40人と合わせて合計150人を収容できる。

 同センターは1965年に開設し、施設の老朽化や耐震性確保が課題となっている。高度かつ専門的なリハビリを患者に提供するとともに、医療的ケアが必要な障害者への福祉サービスの拡充・強化を図る。

 17年12月には、鉄骨鉄筋造地上5階、地下1階建て(延べ約2万0843平方メートルの新病院棟が完成予定。七沢リハビリテーション病院と神奈川リハビリテーション病院が機能統合し、280床となる予定。
(2016年6月1日号掲載)

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