相模原市は5月30日、「市立美術館基本構想」をまとめた。広域交流拠点の軸となる中央区と緑区に、それぞれ機能の異なる美術館の構想を盛り込んだ。収集美術品の活用やフォトギャラリー(写真美術館)機能を実現する案も示した。
基本理念は、2014年2月に委員会から答申があった基本構想を踏襲し、「さがみはらアートフィールド」とした。アートを創造する人材育成や人材の連携による新たなアートの創造、アートを活用した地域活性化を目指す。
美術館は、在日米陸軍相模総合補給廠(しょう)の一部変換地(相模原市中央区)に新設する「仮称・美術館(相模原)」と、アートラボはしもと(緑区大山町)を再整備する「仮称・美術館(橋本)」の2館体制。
広域交流拠点の「文化創造機能」を担う仮称・美術館(相模原)は、調査・研究、収集・保存、展示など、必要な機能を備えた芸術文化の総合拠点とする計画。常設展示室や企画展示室のほか、情報発信コーナーなどを設ける。
(2016年6月10日号掲載)