間接税などの納税協力団体である相模原間税会(鈴木泰生会長)は6月3日、「第42回通常総会」を相模原市民会館(中央区中央)で開いた。日経電子版などで連載を持つ、経済コラム二ストの大江英樹氏を講師に招き、「最強の老後資産形成法 確定拠出年金を活用しよう」をテーマに講演会を開催した。
確定拠出年金は、国民年金や厚生年金に上乗せする「私的年金」で、手厚い税制優遇が受けられることから注目を集めている。これまで企業年金を採用していない企業のサラリーマンや自営業者に限られていたが、ことし5月の「拠出年金法改正」により、来年1月から専業主婦や公務員も加入が可能になった。
これにより、20歳から60歳未満のほぼすべての現役世代が対象となった。国は税制優遇のメリットで、国民に公的年金以外の自己責任の資産形成を促したい考えだ。
大江氏は、講演で「知らないと損をする老後資産形成法。手厚い税制優遇が最大のメリットだ」と強調した。掛け金が全額非課税で、運用益も非課税、受け取る際も「公的年金等控除」により所得税は掛からないうえ、手数料も低く抑えられている。
(2016年6月10日号掲載)