田名交通、優良社員で差別化へ/表彰制度導入で意識向上


27人が受賞した表彰式

27人が受賞した表彰式

 タクシー会社の田名交通(相模原市中央区田名)は、優良な勤務態度や成績を残した乗務員を表彰し、「優良社員」に認定する制度を設けた。優良社員に金バッジを与えることで社内全体の意識向上を図り、他社との差別化を目指す。

 表彰式は5月26日、本社で開かれ、2015年度の優良社員27人が各賞を受賞した。相模原警察署や保険会社の関係者が見守る中、石井貴之社長は表彰状と金バッジを贈った。

 石井社長は、表彰制度の導入について「受賞した乗務員に優良社員である自覚と誇りを持ってもらうことで、安全意識やサービスを全体的に底上げする。わずかでもアドバンテージを稼ぎ、他社より〝半歩〟でも先に進みたい」と話す。

 同社は昨年、社員研修の一貫として「年間無事故賞」の表彰を導入。ことしから、精勤賞や最多輸送回数賞(隔日、日勤、夜日勤の3部門)、新人賞などを加え、「優良社員表彰」として制度化した。

 ユニークな賞では、利用客から感謝や喜びの声があった乗務員を称える「サンキューレター賞」を設けた。「また利用したい」など、問い合わせが2回あった川﨑孝一さんが受賞した。

 年間無事故賞(1年)、最多輸送回数賞(隔日、4767回)、精勤賞を受賞した小林祐司さんは「長年運転しているとヒヤリとすることがよくある。静かな運転と譲り合いの精神で、日々運転技術の向上にまい進したい」と抱負を述べた。
(2016年6月20日号掲載)

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