小児がんを患う子供のケアや家族の支援を行う「トルコキキョウの会」は6月7日、JA訪問看護ステーションさがみはら(相模原市中央区相模原)を訪問し、在宅で小児がんの闘病生活を送る子供とその家族へ玩具と生活用品などを寄贈した。
国内では年間で約2千500人の子供が小児がんと診断されるという。在宅での闘病生活を希望する家族も多く、毎日の付き添い看護で子供も家族も疲労困ぱいし、社会から孤立する場合もある。
同会の高木伸幸代表は「病院以外でも在宅でがんで闘病する子供がいることを知ってほしい」と小児がんの現状を訴えている。
当日は、高木代表と妻の祐美さんが訪問。同ステーションの河本しげ美所長に、約10点の玩具と生活用品などを手渡した。同ステーションでは、小児がんなどを患う7人の子供への在宅看護を行っている。河本所長は「たいへん嬉しいこと。小児がんで苦しむ子供たちもその家族も励みになる」と感謝を述べた。
今回は、スーパー大手のイオン(千葉県)の社会貢献活動「幸せの黄色いレシートキャンペーン」で支援を受けて実現したもの。約3万6千300円分の玩具などが同会に提供され寄贈された。
脳幹に悪性腫瘍が発生する「小児脳幹部グリオーマ」で亡くなった11歳の娘の最後を、在宅看護で見届けた高木代表は「小児がんは、子供も苦しむが家族も苦しむ。この現状を知ってもらい、よりよい支援につなげたい」と話していた。
(2016年6月20日号掲載)