セレクト神奈川、相模原市内1社認定/アサヌマが研究施設新設


規模を拡大する相模原市内の研究施設

規模を拡大する相模原市内の研究施設

 県は7月21日、4月からスタートした新たな企業誘致推進方策「セレクト神奈川100」で、相模原市緑区西橋本に研究施設と工場を置く「アサヌマコーポレーション」(東京都中野区)など3社の投資計画を初めて認定した。「未病関連産業」に選び、企業誘致促進補助金や企業誘致促進融資などで支援する。

 OEM化粧品の企画や開発、生産を行っている同社は9億円の融資を受け、研究所を新たに建設する。投資額は約11億6100万円で、2018年4月1日の稼働開始を予定している。

 県によると、同社は市内の既存研究所(緑区西橋本)と開発センター(東京都中野区)のスキンケア部門を集約。規模を旧施設の約3倍に拡大し、同区橋本台に新設する。

 新施設では、健康な肌の恒常性維持(アンチエイジング)の意識が向上を受け、老化現象の抑制や紫外線の予防など、「肌を正常な状態に改善する効果の高い化粧品」の研究開発を本格化する。従来から培ってきた化粧品開発のノウハウを応用し、新たな取引先の開拓にも取り組む。

 アサヌマは、相模原市の企業誘致奨励制度「ステップ50」の認定も受けている。用地取得や建物の建築にかかる費用の1割以内が給付される。

 セレクト神奈川100は、「インベスト神奈川2ndステップ」終了後の新たな企業誘致施策として導入。目的を「県内への企業の立地促進」に変更し、製造業中心の誘致対象を小売業や宿泊業などにも拡大した。 
(2016年7月1日号掲載)

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