相模福祉村が運営する児童発達支援センター 「青い鳥」の完成を祝う竣工式と内覧会が7月9日、相模原市中央区田名の同所であった。2014年に開設した「バンビ」に続く2施設目で、17年に緑区への設置も計画している。
赤間源太郎理事長によると、同施設は発達の遅れや障害のある未就学児を預かり、日常生活や社会に適応できるよう発達・療育支援を行う。障害児を持つ保護者の相談に応じるなど、発達の支援を一体的に担う。
新施設は鉄筋コンクリート造・2階建てで、延べ1590平方メートル。約3800平方メートルの敷地は、「人のため、福祉のためなら」と地主から提供を受けた。
施設のコンセプトは「冒険」。中庭に植木や池などを設け、自然と触れ合う機会を提供。「隠れ家」的要素を取り入れ、子供が持つ生きる力や好奇心を養う。
新施設は完成が遅れ、4月から同区大野台の相模クラーク学園で事業を開始。利用定員は、通所40人、障害児の放課後などデイサービス20人。心理相談員や言語聴覚士、作業療法士などの職員が子供の支援にあたる。
相模原市は、児童福祉法の改正(12年)を受け、直営施設を「福祉型」、肢体不自由と区分。各区に「福祉型」機能を民設・民営のセンターへ移転を進めている。
式典には、赤間理事長の弟で衆院議員の二郎氏をはじめ、県議・市議や福祉関係者、地域住民ら約120人が出席。施設の完成を祝った。
赤間理事長は「仏作って魂入れずではなく、地域やスタッフの声を魂として込めなければならない。地域に出向き、あらゆる課題に耳を傾けたい」と話していた。
(2016年8月1日号掲載)