システム開発の「ニューロネット」(町田市南成瀬)が開発した「もしもしインタラクティブ」が町田市トライアル発注に認定された。パソコンやスマートフォンの映像チャットで商談や接客などができるシステムで、専門的な説明や対面接客が必要な業界への導入拡大を狙う。
(芹澤 康成/2016年8月10日号掲載)
Web接客システム(映像型コンタクトセンターシステム)は、パソコンなどのカメラやマイクを利用し、テレビ電話の要領で映像と音声の通信ができる。
資料の共有や入力画面の遠隔サポートなどの機能があり、複雑な製品やサービスも視覚的に対応できる。
「もしもしインタラクティブ」は金融機関や医療機関向けに提供を開始し、メガバンクや大手保険会社など約10社が採用している。複雑な契約や約款が絡む金融業界では、ネットを通じた取引が増加傾向にあるという。同システムは、従来のパソコンやタブレットPCにWebカメラやマイクが備わっていれば、導入に大きな設備投資が要らない。インターネットの接続環境も2メガバイト以上推奨と、家庭用の回線でも十分に対応できる。
前川社長は「導入すれば、Webショップが真の意味で“店舗”になる。勤務体系や流通のあり方が革命的に変えられる」と強調している。