家政学院大、仏短編映画祭で上映/女子大生が関係者魅了


短編映画を製作した生活デザイン学科の学生

短編映画を製作した生活デザイン学科の学生

 東京家政学院大学(町田市相原町)の学生が制作した短編映画が、海を渡り仏・グルノーブル市恒例の屋外短編映画祭(7月5日~10日)で上映された。学生の視点から社会的テーマを描き、世界から訪れた映画関係者やファンを魅了した。

 「友だちのカタチ」と題した作品は、約9分間のフィクション。犯罪心理学などで注目されている「サイコパス」(精神病質者)をテーマに、女子大生の人間関係や猟奇的な心理を描写した。

 生活デザイン学科の4年生7人が3年生だった昨年10月から12月に制作。脚本や出演から撮影、編集に至るまで、すべてを学生で分担した。衣食住分野のマーケティングや製品の研究などが主で、映画の制作は初めて。

 あらすじは、仲の良い女子大生の4人組がサイコパス診断を試し、1人が猟奇的な気質を秘めていると診断された。他の3人はかすかに恐怖を抱いていく―というもの。

 同作品は、茨城県つくば市の「つくばショートムービーコンペティションつくッペ」に出展。全国から集められた53点の頂点に輝き、グランプリを獲得した。

 制作者7人のうち、大関志保さん、小川華香(はるか)さん、小林美千代さん、早川優里さんが渡仏した。小林さんは「あたたかい拍手をもらった。文化の異なる人たちに評価してもらえたことは、貴重な経験となった」と話した。

 指導に当たった呉起東准教授は「一生懸命に制作した作品が国際的に評価され、学生にとって自信につながったはず」と話していた。

 作品は、動画サイト「You Tube」で配信している。 
(2016年8月10日号掲載)

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