大和商議所、機能強化で産業拠点へ/旧県政事務所に移転完了


表札を掛け替える宮東会頭

表札を掛け替える宮東会頭

 大和商工会議所は8月2日、大和駅西側の旧大和県税事務所を改修した新会館(大和市中央)に移転した。情報化社会に対応した設備を新設するなど、市内産業の拠点として機能性を高めた。

 築35年の新会館は地上3階地下1階建て、延べ約1480平方メートル。エレベーターを新たに設置し、バリアフリー機能を高めた。冷暖房・空調設備の更新・改修したほか、給水方法を高置水槽から直結方式に変更した。

 1階は、商工会議所事務局のオフィスや役員室など、事務所機能を集約。手狭になっていた相談スペースの確保したほか、業者が商談や打ち合わせに利用できる談話室を設置した。

 2階・3階はテナント5室のほか、6つの会議室を備える。会議室の間に可動式の間仕切りを設け、多様な会議利用に対応できる。特に3階にパソコン教室を新設し、情報化社会に対応する人材育成や高齢者に生涯学習に役立てる。

 同商議所は、2015年9月に公募型プロポーザルで事業者の選定を行ったが、参加した1社を不採用とした。プロジェクトを白紙に戻し、建設業部会に設計・施工に協力を求め、ことし3月31日の工事着手に至った。

 完成記念式典には会員のほか、大木哲大和市長や市内外の経済団体関係者ら160人が出席。宮東悠会頭(クドウ会長)が旧会館で22年間使用した看板を架け替え、来賓らとテープカットで新たな門出を祝った。

 宮東会頭は、懸垂幕に書かれた「大和商工会議所は大和の産業拠点として飛躍します」とするスローガンについて触れ、「役員の新たな決意だ。新会館への移転を機に、地域の経済団体としての重責を担っていく」と誓った。

 また、大木市長は「大和駅東側の文化創造拠点がオープンする。東西の拠点として、新たなビジネスチャンスが生まれることに期待する」とあいさつした。 
(2016年8月20日号掲載)

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