マンション管理のウイッツコミュニティ(相模原市中央区相模原)は8月6日、「ウイッツ西門プラザ」の完成披露会を開いた。同社の新たな象徴と位置づけ、新たな「地域コミュニティの活性化」の拠点としていく。
同施設は、西門商店街協同組合(浦上裕史理事長)が売却した「西門プラザ」(1993年完成)を2月から約半年間かけて改修したもの。国や県からの借り入れた資金の返済が困難となり、県の指示で昨年から売却先を探していた。
外観は、夜間にライトアップを行い、西門商店街に活気を与えるよう配慮した。社名ロゴを大きく表示し、日没後でも識別できるように間接照明を施している。また、施設の機能を分かりやすく表示し、親しみやすいデザインとした。
1階にあった同社のサービスカウンターは、ビル事業本部のオフィスと応接室とした。白を基調に緑色を配置し、清潔感と安らぎを感じる空間を演出した。
3階はイベントホールをオフィスフロアに改修し、5月からマンション営業部、営業本部、事務管理部の約40人が稼働している。各拠点をつなぐテレビ会議システムを導入し、情報共有と業務の円滑化を実現した。
4階は同社の会議室を新設したほか、ラジオ放送局「エフエムさがみ」が引き続き入居する。2階は星ヶ丘二葉園の分園が利用を続ける。
特に地下の「にしもぐらホール」は、若者から高齢者までが集う「交流の場」とし、地域発展につなげようと整備。エフエムさがみが音響設備を監修し、音楽やダンスなど各種イベントや会議室として利用できる。壁や天井に地産材(サトウ草木提供)を使ったほか、柱に相模湖の流木をオブジェとして飾った。
柴田正隆社長は「地域の団体などに利用してもらい、市民の力で相模原がさらに活性化していけば」とあいさつした。
(2016年8月20日号掲載)