国土交通省川崎国道事務所はこのほど、4月24日に開通した国道16号町田立体の整備効果を発表した。一般部の交通量が約3割減少し、渋滞の名所であった東名入口交差点の渋滞が大幅に緩和された。
(芹澤 康成/2016年9月1日号掲載)
本線部の開通後は、一般部の交通量が1日4万2300台から2万8700台となり、約1万3600台減少した。本線部が3万1500台と全体的な交通量も増えたが、分散されたために渋滞の緩和につながった。
東名入口交差点では、横浜方面で1070メートルあった渋滞が解消。八王子方面も1430メートルから310メートルに減った。南町田北交差点横浜方面の渋滞も解消した。
同事務所によると、国道16号および周辺道路の交通が整い、南町田北交差点から横浜町田ICまでの所要時間が9分から3分に短縮した。ドライバーの乗務時間の短縮や燃費の向上など、物流活動が効率化した。
横浜や横須賀などの企業と取り引きがある相模原市内の製造業は、「自社のトラックで輸送していたので、社員のストレスを改善できた」と答える一方、「相模原市内の渋滞も緩和してほしい」と期待する声もあった。