ゲーム制作のブジッジ(町田市中町)は、ストレスチェックとメンタルケアの要素を取り入れたゲームアプリ「エトニア辺境討伐記」を開発し、配信を開始した。
町田新産業創造センターに同居する臨床心理士・社会保険労務士事務所「オフィスCPSR」の植田健太代表らが監修。治療やカウンセリングで実際に用いられる認知行動療法の理論や手法を取り入れた。
昨年12月に改正された労働安全衛生法を受け、従業員50人以上の法人は「ストレスチェック」が義務付けられた。多数存在するとされる「高ストレス状態」「軽度の抑うつ状態」の人らをターゲットとし、重症化を予防する。
ゲームは、プレイヤーが主人公となって物語を進めていくロールプレイング方式。登場する住人の悩みを解決したり、敵のモンスターと戦う過程でストレスやうつ病の原因となる「認知のゆがみ」を理解し、自分の考え方や行動をコントロールできる「自動思考」を身に付ける。
対応機種はアイフォン(iOS7・0以上)とアンドロイド(アンドロイド4・1以上)。アプリストアでダウンロードできるが、ゲームを進めるための課金が必要。
川村社長は「精神面に疾患があると、世間に対し後ろめたさを感じる人も多いはず。アプリゲームなら人目を気にせず、楽しみながらチェックできる」と話していた。
(芹澤 康成/2016年9月1日号掲載)