新車史上14カ月ぶり増/史上低迷の底打ち感


 神奈川トヨタ自動車がまとめた8月の県内新車市場(軽自動車含む)は、前年同月比0・7%増の1万9064台となり、14カ月ぶりに対前年プラス伸長に転じた。軽自動車市場は同8・4%減の20カ月連続の前年割れとなったが、軽を含む県内新車市場は弱含みながら上向き基調となっている。トラックを製造する三菱ふそう(22・7%増)と日野(17・7%増)が特に好調だった。

 登録車は(排気量660cc超)、前年同月比3・7%増の1万4793台となり、2カ月ぶりで前年を上回った。トヨタ自動車の「プリウス」が登録車の販売数をけん引している。

 登録車のうち、同市場を構成する「乗用車」「RV車」「商用・トラック」で分類すると、「乗用車」が5カ月連続で前年を上回り7567台となった。一方、「RV車」は5102台と3カ月連続、「商用車・トラック」は2073台と4カ月連続で前年を下回った。

 軽自動車は昨年4月の軽自動車税増税後の販売減が続き、4171台と20カ月連続で前年割れ。三菱自動車などの落ち込みが目立ったが、スバルは32・3%増の86台となった。

 三菱自動車の新車市場は36・5%減の197台にとどまった。燃費改ざんで販売停止となった2車種の販売を7月に再開し、収束傾向にある。

 8月度の新車市場(軽含む)がプラスに転じたことで、消費税増税後続いた市場低迷の底打ちへ期待が高まっている。
(2016円9月10日号掲載)

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