休養・睡眠時専用の疲労回復ウエアを開発・発売するベネクス(厚木市中町)は筑波大学と共同で、高強度トレーニング期間中の睡眠時にリカバリーウエアを着用することがコンディションにおよぼす影響について実証試験を行った。「アスリートのストレスが軽減しコンディションが向上する」との結果を得た。
実証試験は、同社と同大学スポーツ医学専攻が共同で行った。日頃から激しいトレーニングをしている同大学の運動部員38人を対象に2週間、夜の就寝時にリカバリーウエアと機能性のない服を着用させ、ストレスとコンディションの変化を比較した。
トレーニング期間前後で、部員の唾液中に含まれるストレスホルモン分泌量の測定と、気分や感情を測る記述式のペーパーテストを行った。ウエアを着用した部員は、着用しなかった部員に比べて「唾液中のストレスホルモン濃度が低下し、気分障害の数値が抑制された」という。
(2016年10月10日号掲載)