航空宇宙分野目指しPR、相模原市内4社出展/国際宇宙展が開催


相模原市内企業の「さがみはらブース」

相模原市内企業の「さがみはらブース」

多くの来場者を惹きつけた「F-35A」の実物大模型

多くの来場者を惹きつけた「F-35A」の実物大模型

 航空宇宙分野で国内最大の展示会「国際航空宇宙展」が12~15日まで東京ビッグサイトで開かれ、航空宇宙分野への参入を目指す相模原の市内企業4社が製品や技術を共同で出展。宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパスの全面協力で、販路拡大を目指しアピールした。

 今回の展示会は2012年から4年ぶりの開催で、31の国と地域から過去最多の792社・団体が参加。日本政府が武器輸出三原則を緩和してから初の開催ということもあり、防衛省が15カ国の国防機関の幹部らを招待した。

 相模原市産業振興財団のブースには、▽東京特殊印刷工業(銘板印刷)▽クロスメディア(耐熱フィルム)▽イーエムシージャパン(EMC試験)▽アルファ・ツール(金属加工)―が参加。小惑星探査機「はやぶさ」に採用された耐熱フィルムなどを紹介した。

 注目を集めた展示物は、米ロッキード・マーティン社のステルス戦闘機「F―35A」の実物大模型。同機はわが国の航空自衛隊に配備される予定で、9月に米テキサス州の工場で自衛隊に納入する1号機が公開された。操縦席への搭乗体験もあり、来場者が長蛇の列を作っていた。

 川崎重工が仏エアバス社と共同で開発し、12日に発売した新型ヘリ「BK117D―2」の実物を展示した。標準価格は11億円で東南アジアなどの官庁や軍がターゲットだという。

 東京特殊印刷工業の常松悠香さんは「初日の来場者は上々。大手家電メーカーなどの実績をアピールして、航空宇宙分野との商談に結び付けたい」と意気込んでいた。
(2016年10月20日号掲載)

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