東京~神奈川区菅の渋滞対策、中央道の一部「3車線化」へ/相模湖付近で設置


%e4%b8%ad%e5%a4%ae%e9%81%93%e6%b8%8b%e6%bb%9e%e5%af%be%e7%ad%96%ef%bc%91 国土交通省などの作業部会が10月18日、東京都内で開かれ、中央道(東京~神奈川区間)の渋滞対策を検討した。下り線の相模湖インターチェンジ(IC)~相模湖東IC区間の約2キロメートルについて、付加車線を設置する方針を固めた。

 中日本高速道路は、渋滞解消のため現在の2車線から3車線に増員することで、局所的な交通容量の低下を回復させる案を提示した。約2キロメートルの計画区間のうち約400メートルは相模湖高架橋のため、工事で内側に1車線を付加する予定。具体的な工事期間や工法は、関係機関と協議を進めながら検討していく。

 国交省によると、相模湖IC付近を先頭に発生する渋滞について、相模湖付近の上り坂で車のスピードが落ちやすいことが原因と説明した。ことし4~5月の大型連休には最大43・7キロメートルの渋滞が発生したほか、7~10月の休日八王子ジャンクション付近まで速度低下が生じているという。

 作業部会には、国交省や中日本高速道路のほか、神奈川県、東京都、相模原市など沿線の自治体が参加した。

 付加車線の設置決定について、山梨県の後藤斎(ひとし)知事は「県内経済・観光への影響も期待される。今後は一刻も早い事業着手とともに、さらなる渋滞解消のための検討が行われるよう要望していく」と声明を発表した。
(芹澤 康成/2016年11月1日号掲載)

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