生物科学分野の展示会・国際会議「バイオ・ジャパン」が10月12~14日の3日間、横浜市西区のパシフィコ横浜で開かれた。再生医療の関連企業が集う見本市「再生医療ジャパン」も初めて開催。延べ1万5千人が来場し、商談達成立が昨年比で125%を超え、過去最多となった。
18回目の開催となる今回の会場は、過去最大規模の約1万7千平方メートルとなった。30カ国・地域から大手製薬企業やベンチャー企業、大学・研究機関など約800団体が集まり、共同研究や事業提携先を探した。
省庁が発表した概算要求によると、2017年度のバイオ関連予算は約2975億円で、今年度の当初予算から18%増加が見込まれる。次世代医療やバイオ関連産業をカンフル剤に、世界市場におけるわが国の復権を狙っている。
基調講演では、富士フィルム副社長の戸田雄三氏が登壇。新規事業としてライフサイエンス分野に参入し同社の再建に努めた秘話や、再生医療イノベーションフォーラム会長として再生医療産業化に向けた活動について報告した。
(2016年11月1日号掲載)