首都圏南西地域産業活性化フォーラム(南西フォーラム)は7日、青山学院大学相模原キャンパス(相模原市中央区淵野辺)でセミナー「ヒトとロボットが協働する未来社会」を開いた。日米におけるロボット工学の権威を招き、ロボットと人がどう協働できるか議論した。
米スタンフォード大学コンピューターサイエンス学部のウサマ・カティブ教授は、「ヒトとロボットが協働する未来社会」をテーマに話した。「厳しい環境や危険な現場で働く人に代わって、ロボットが作業にあたるようになる」と提唱する。
カティブ教授は、「事前にプログラミングできない状況で高度な仕事を課すには、判断を委ねる必要がある」と指摘。「知性的な行動には、直感的で早い反応が求められる。一緒に働く人間の言葉や動きを理解し、リアルタイムで行動を修正できなければならない」と説明した。
東京大学の佐藤知正名誉教授は、国や相模原市、企業などの取り組みなど、ロボットについての動向を説明。リガルジョイント(南区大野台)がホース用継手の製造工程を一部自動化した事例などを紹介した。
(2016年11月1日号掲載)