イースタン技研、山形第2工場新設/製品の品質向上目指す


 精密機械加工や放電加工を得意とするイースタン技研(大和市福田)はこのほど、山形県遊佐町の遊佐西部工業団地内に山形事業所山形第2工場を完成させた。プレス金型や金型部品の設計・製造を高度化し、製品の品質向上を図る。

 山形第2工場は、延べ床面積約1500平方メートルの平屋建て。プレス金型や治工具、金型部品の設計・製造を手掛けるほか、プレス加工や電気接点など金属部品の組み立ても行う。

 新たな設備では、マシニングセンターや平面研削盤のほか、ワイヤカット放電加工機などを導入。50トンプレス機2台、80トン級2台、100トン級1台も入れて設備増強を図り、約20人体制で生産にあたる。

 総事業費は約2億円で、2017年1月から稼働する予定。グループ会社以外に外注していた金型関連部品も内製化し、金型部品関連の納期短縮や品質の向上を目指す。

 同社は1993年、同工業団地に約1万7千平方㍍の敷地を取得し、第1工場(延べ床約1500平方メートル)を建設した。約30人体制で、プレス金型や金型部品を製造している。

 同社はバブル崩壊やリーマンショックの影響なども受け、工場増設を凍結していた。だが、需要増などに伴い生産力の強化が必要となったため、第2工場を増設した。
(2016年11月1日号掲載)

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