永進テクノ「エコイット」が受賞、九都県市のきらりと光る産業技術表彰式

　「九都県市のきらりと光る産業技術」の表彰式が10月26日、横浜市内のホテルで行われた。各都県市から企業の技術が共通の財産として選ばれ、相模原市推薦枠で永進テクノ（緑区下九沢）の浮遊物・浮上油回収装置「ｅｃｏ ｅｉｔ（エコイット）」が受賞した。

　同社の鈴木道雄社長は、エコイットについて「下請け企業からの脱却を象徴する自社商品として開発・販売した。全国の有名企業に導入をして頂くことで、少なからず日本の製造業の発展に役立てている技術として評価されたと思う」と話す。

　エコイットは、工作機械の使用時に切削液へ混入する油分、スラッジ（金属粉と油の泥）を回収する装置。自動車業界を中心に２千台以上の販売実績があり、生産現場の環境改善や品質向上、費用低減などの効果を上げているという。

　鈴木社長は「われわれ中小企業にとって、非常に価値ある賞だ。この賞に恥じぬよう、更に技術力を高め、自社商品を全国、世界へ向けて発信し続けて行きたい」と意気込む。
（２０１６年１１月１０日号掲載）