間接税の納税者で組織される相模原関税会(鈴木泰生会長)は7日、相模女子大学(相模原市南区文京)で「税のポスターコンクール」の発表会を開いた。租税教室を受講した同大学学芸部生活デザイン学科の学生11人が参加した。
各学生は、ペンやアクリル絵の具など通常の画材のほか、パソコンのデザインソフトなどを使った。イラストやグラフィックなどで税に対する印象を巧みに表現し、納税を啓発するポスターを仕上げた。
プレゼンテーションでは、東京国税局や相模原県税事務所などの関係者も審査員を勤めた。学生が作品のコンセプトや税に対する考えを述べ、審査員からの作品や税に関する質問に答えた。
最優秀賞に選ばれた石川実未さんの作品は、グラデーションで炎を表現した背景に、「暮らしを守る税金 優しさだけで火は消せない」と標語を打ったもの。税金がなければ道具や機材が買えず、優しい心だけでは火が消えないことを訴えた。
鈴木会長は「市民の目に触れることで、税の啓発ツールとして役割を果たすことになる。きょうは大きな声で主張を発表してほしい」とあいさつした。
(2016年12月10日号掲載)