相模原区域の医療構想策定、「回復期」必要量を大幅増


%e5%9c%b0%e5%9f%9f%e5%8c%bb%e7%99%82%e6%a7%8b%e6%83%b3%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%83%95hp%e7%94%a8 県は、「団塊の世代」が75歳以上の後期高齢者となる2025年を見据え、将来的な医療提供体制の長期的な方向性を示す「県地域医療構想」をまとめた。限られた病院数や医師数などを踏まえて、患者の状態に合わせた医療機能の役割分担や連携促進を目指す。

 同構想では、県域を横浜や相模原、県央など9区域に分けて厚生労働省の基礎データと算定方法に基づき試算した。緊急の処置が必要な高度急性期のほか、急性期、回復期、慢性期の必要病床数と在宅医療の需要見通しをつけた。

 「相模原構想区域(相模原市)」では25年に7236床が必要となり、15年度の6842床から10年間で約600床の拡充が求められる。「急性期」の必要病床数が2305床で25年度の2289床とやや不足するが、「高度急性期」「慢性期」は充足する。

 一方、「回復期」の必要病床量が1710床で、15年度の451件より大幅に不足すると予測される。県央構想区域や東京・南多摩地域との患者の流出入が顕著で、流入が超過しているという。
(2016年12月10日号掲載)

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