東邦通信システムズ(大和市中央林間)は11月13日、町田市文化交流センターで「地域密着経営のヒントを教えます」をテーマに共存共栄セミナー&商材発掘展示会を開いた。同社の理念に共感した健康・スポーツ・美容などの関連企業12社が参加し、商談や情報交換を行った。
セミナーでは、川崎新田ボクシングジム(川崎市多摩区)の新田渉世代表(元東洋太平洋バンダム級チャンピオン)を招いた特別講演も開催。固定客やファンづくりに成功し、川崎初の世界タイトル戦を実現した同ジムの地域密着戦略について話した。
同ジムは防犯ロードワークやいじめ・暴力防止講演、市民向け救命講習会の開催など、地域の安全や教育に貢献する活動で、ジムの知名度を向上させた。設立当時(2003年)は約2千万円だったジムの売り上げが、15年に6520万円にまで伸びたという。
後楽園ホールで開くのが通例だった世界タイトル戦。13年2月に川崎市内で開かれた試合は、黒田雅之選手とWBA世界フライ級王者のファン・カルロス・レベコ選手(アルゼンチン)のタイトルマッチ。さまざまな活動で積み重ねた信頼が、行政や地域企業を動かした結果だった。
(2016年12月10日号掲載)