まごころ尽くしたサービスや味が自慢の店舗を表彰する県優良小売店舗表彰(県などが主催)で、相模原商工会議所推薦枠からは丸十ムラタパン(南区文京)と麺工房笑門(中央区富士見)の2店舗が選ばれた。また、津久井商工会推薦の四季和膳いずみ(緑区中野)、藤野商工会推薦の森久保商事(同区日連)も受賞した。
受賞した丸十ムラタパンは、小田急相模大野駅から徒歩20分の住宅街にある創業45年の老舗パン店。商品の多くを対面式のショーケースに並べ、客と自然に対話することでコミュニケーションを大切にしている。
同店のこだわりは、地元産の素材をふんだんに使い、添加物をほとんど使わないパン。食パンや惣菜パン、菓子パンなど常時30~40種をそろえている。一番人気は自家製パン粉でカラっと揚げたカレーパンだそうだ。
麺工房笑門は、市役所や相模原税務署に近い讃岐うどん専門店。国産小麦粉を使用し、2段階で熟成させたこだわりの麺に、北海道産の真昆布と瀬戸内海産のいりこ、4種類の節類をブレンドした出汁を合わせている。
昼限定の営業では、カウンター15席が最大で7回転するほどの人気店となっている。「ぶっかけ」や「ざる」など定番の14品に加え、週替わりで2品を提供。トッピングも20種類を用意し、常連客に飽きさせない工夫も凝らしている。
津久井の四季和膳いずみは、創業66年の和食老舗料理店。開店以来のこだわりはすしネタ、特にマグロで、旬の新鮮なネタを提供している。また、うなぎのたれは創業当時から受け継がれてきた秘伝の味で、焼き方にも信念を持っている。
藤野の森久保商事は地元密着型の燃料店。2代目社長の森久保静也さんは自動車に関する知識が豊かで、灯油配達のサービスとして自動車のエンジンオイルやタイヤの点検を行っている。
(2016年12月10日号掲載)