小松屋、「しゃみ小町」商品化へ/職人が作る土産用三味線


完成した試作品を試奏する小松社長

完成した試作品を試奏する小松社長

 三味線を製造・販売を手がける「小松屋」(相模原市緑区青山)は、三味線の胴に張る人工皮革「リプル」を使った土産用三味線「しゃみ小町」を考案し、商品化を目指している。職人がつくる三味線として造形や音にこだわり、従来の土産物と差別化を図った。

 しゃみ小町は、通常の三味線よりも一回り小さく、飛行機に手荷物として持ち込めるよう全長を180センチ以下に抑えたことが特徴。帰国する訪日外国人や海外へ渡航する日本人をターゲットに、家族や友人、滞在先への手土産として売り込む。

 素材は地元・相模原にこだわり、市内の公園や学校、道路といった公共施設で伐採されるヤマザクラを使う。職人が本体を削り出すことで、棹や胴が持つ独特の曲線美を再現した。

 小松英雄社長は「愛好者にしか興味を持ってもらえなかった三味線をもっと多くの人に楽しんでもらいたい」という思いで考案。「わが国の伝統を伝えながら、裾野を広げていきたい」と意欲を見せる。
(2017年1月1日号掲載)

…続きはご購読の上、紙面でどうぞ。